2次試験受験生解答データ(ソムリエ)

2023年 ソムリエ試験 2次試験テイスティング
主に皆さんの解答とそれを元に感じた所感をまとめました。
10/17 6:00時点 回答収集数71件
継続してデータ収集してますので、ご協力頂ける方は
こちら のフォームにご記入ください。

※サンプルは僕のSNS等をフォローしてくれた方、
レコール・デュ・ヴァンの生徒さんが中心です。
レコール・デュ・ヴァンの生徒さんは例年、全国平均より合格率が明らかに高いので、
おそらくですが、実際の正答率はこの収集したデータより悪いと思います。

ワイン1(白)
正解は2021年/フランス/ソーヴィニヨン・ブラン

ボルドーのものだったようです。

正答率 約80%でした。ヴィンテージは飲んで当てるのは難しいので、現行のヴィンテージ感から適当に2021年を選んだ人が多かったのではないかと思います。そして、それが正解でした。
正答率 約70% ニュージーランドとチリを解答した人がそれぞれ約10%いました。正答率高いですね。驚きです。
約6割の方がソーヴィニヨン・ブランで正解。シャルドネ17% リースリング16% ミュスカデ、甲州、シュナン、あと表から漏れているけど、アリゴテがごくわずか。やはりSBは正答率高いようです。

皆さんの感想は↑こんな感じでした。
ボルドーのSBだったようですが、フランスはロワールのサンセールやプイィ・フュメに絞って対策して来た方だと、難しかったかもしれません。ボルドーはブレンドされる事が多いので従来出題されにくいのですが、今後は変わってくるかもですね。サンセールやプイィ・フュメは昨今のワイン全体の価格上昇でソムリエ試験で使うには若干予算オーバーになりつつあるのかな?
ボルドーのほうがグリーン・ノートは控えめになる傾向があります。
しかしヴィンテージ/産地/品種とも正答率は高く、データ上は簡単な出題だったと言えるのではないでしょうか。

ワイン2(赤)
正解は2020年/アルゼンチン/マルベック

約55%の方が2020年で正解。赤は2,3年前を解答するのがセオリーですね。あまり考えすぎないほうがよさそうですね。
正解のアルゼンチンを選んだ人は2割でした。38%がフランス、23%がオーストラリア、9%がアメリカ。イタリア・スペインを選んだ方はほとんどいなかったので、乾燥系ではなく、素直な果実のフレーバーがあったのかなあと思います。
正解のマルベックを選べた方は約2割。8割の方は外してます。シラーを約4割の方が選んだのはビックリ。ぼく「今年はシラーは出ない」って、口を酸っぱくして言ってたのになー。だって去年シラーもシラーズも出題されてるんですよ?ほか、カベソー18%メルロ11%ピノ・ノワール7%とつづきます。
下線ひいた方はアルゼンチンのマルベックを正しく攻略できてる印象です。素晴らしい。

赤の1つ目は久しぶりのアルゼンチン・マルベックでした。そろそろ来る頃だと思ってましたが、やっぱり来ました。アルゼンチンのマルベックは当てることができれば国と品種がセットで得点できます。が、ソムリエ試験の出題の中でも、同定する決め手を欠く品種のひとつで、消去法的なアプローチになりがちです。僕(2004年に合格)もマルベックは最近になってようやくかなりの率で当てられるようになりました。ソムリエ試験の段階でこれがわかる人は単純にすごいです。ここで当てた方は合格にグッと近づいたのでは。まあでも、8割の方ができなかったので、あとは描写の部分でどれだけ特徴を捉えられてるかの勝負でしょうね。。。

ワイン3(赤)
正解は2018年/日本/メルロ
 でした。
まとまった量を入手できて、このヴィンテージという事は、おそらくこれ↓ではないでしょうか??

僕の「最後のあがき会」で供出したワインですよ!参加した方、当てられましたか??レコール・デュ・ヴァンの実戦講座でも出てきましたよね??
正解の2018年を選択した人は15% 2019年が36% 2020年が31% 2021年が10%程度でした。外観などから多少の熟成感を取れたかが鍵だったんだと思われます。しかし、これを正答するのは難しいです。
正解の日本を選べた人はわずか13%程度。イタリアが38% スペインが19% フランスが15% アメリカが10%程度。外し方もバラバラで、かなりの皆さんがこのワインの特徴を捉えられていなかったんだろうなと推測できます。
メルロを解答できた人は15%でした。24%がサンジョヴェーゼ、ピノ・ノワールとテンプラニーリョがそれぞれ19%、ネッビオーロが11%カベソーが6%MBAが2%でした
下線の特徴は日本のメルロの特徴を示唆してます。

赤の2つ目はヴィンテージ/国/品種とも正答率15%程度なので、全部外した人も多かったかと思います。日本のメルロの(以前よりだいぶ改善されたとはいえ)熟度が高くない点、の割にしっかりいい樽を使っている感じ、熟成の進みもやや早い点、このあたりを捉えられていたら立派です。

赤は2つとも正答率が低く、難しかったみたいですね。3つのうち、1つしか品種を当てていない方が大部分だと思います。それでもワインの描写を丁寧に虚心にできた人は合格できると思います。
品種2つ当てられた方は合格にかなり近いと考えていいでしょう。

その他のお酒1 正解はドライベルモット

正答のベルモットを選んだ人は64%でした。

うーん。正直これは正答率低いですね。ピノー・デ・シャラントやホワイトポートにハーブやスパイス浸漬の風味はありませんし、サザンカンフォートは甘ったるいシロップみたいな酒なんで、正確な知識があれば間違いようがないんですが。。。厳しい言い方をするとこれを間違える人は単純に勉強が足りないです。

正解のスコッチウイスキーを選んだ人は63%でした。

ウイスキーとブランデーとカルヴァドスとラム。たしかにALCはほぼ同じで、琥珀色で、違いは主に香りです。しかし、出題のウイスキーは1番特徴のとりやすいスコッチです。ピート香も強めとのコメントもあったので、酒飲みには簡単な問題だったかと。これがわからないのは、普段あまり蒸留酒を飲まない方でしょうね。。。

その他のお酒、どちらも簡単に思えますが、案外正答率が高くなくて、びっくりしました。
確かに、配点は低いのですが、合否を分けるのは1,2点なので、こういう簡単な出題はキッチリ得点したいところです。

総括として、今年は白とその他のお酒は簡単で、赤はかなり難しかった。赤が2種で、両方品種を外している方がかなり多いと思います。その中で、どれだけそのワインの特徴に肉薄したマークが打てたか。そこが合否の分かれ目になるのではないでしょうか。

兎にも角にも、受験生の皆様、お疲れ様でした!!

ちなみに、シノハラの事前の出題予測はこんな感じでした。
(noteで有料記事の最後に載ってたやつ)

んー。まあまあですかね。。。
毎年やってるんで、けっこう予想の精度が上がってきてるなと思います。
ちなみに、予想のコツは出題者になりきる事です。憑依させてます(笑)

さて!
最後は宣伝で終わりましょうか。
シノハラは1番の下っ端でして、
ワイン受験界のゴッド・マムこと塩入先生
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