2次試験受験生解答データ(ワインエキスパート)

2023年 ワインエキスパート試験 2次試験テイスティング
主に皆さんの解答とそれを元に感じた所感をまとめました。
10/17 9:00時点 回答収集数103件
継続してデータ収集してますので、ご協力頂ける方は
こちら のフォームにご記入ください。

※サンプルは僕のSNS等をフォローしてくれた方、
レコール・デュ・ヴァンの生徒さんが中心です。
レコール・デュ・ヴァンの生徒さんは例年、全国平均より合格率が明らかに高いので、
おそらくですが、実際の正答率はこの収集したデータより悪いと思います。

ワイン1(白)
正解は2021年/チリ/ソーヴィニヨン・ブラン

約75%が2021年を選んで正解。2022年が11%2020年が8%でした。
正解のチリを選択できた人はわずか13%でした。43%がフランス、35%はニュージーランドを選択。

ニュージーランドを35%もの人が選んだのに、驚きました。
ちょっと突っ込ませていただくと、昨年エキスパートはNZSBが出てます。去年落ちて今年再チャレンジする人もけっこういます。
普通に、出題者心理的に、NZSBはありえなくないですか??
僕に言わせると、NZを選んだ人は「自分の味覚嗅覚は間違ってないと思っている」んです。僕はこの試験は
どんなに努力してもなかなか当たらないということを学ぶ。自分がいかにしばしば間違えるか、無力かを学ぶ試験」といつも言ってます。自分を信じないのもよくないですが、自分を信用しすぎるのも駄目です。自分を信用しすぎてなければ、味覚嗅覚的にNZだと思っても、チリを打つはずです。

83%もの人が正解のSBを選んでいました。リースリングが6% シャルドネが4% その他はごくわずかです。

8割上の方が品種を当てていたので、ここではあまり差はつかず。生産国を当てられたかが、合否の分かれ目になってもおかしくないです。

まあ、品種を当てるのは簡単。国は正答率低いので、全体的な難易度としてはふつう、位でしょうか。

ワイン2(白)
正解は2021年/オーストラリア/リースリング

正解の2021年を選んだのが72%の方でした。
正解のオーストラリアを選んだ方が27% 53%の方がフランス、12%の方がドイツ 6%の方がドイツでした。

ここでオーストラリアを選んだ人はほぼ品種もリースリングを選んでいるでしょうから、その方たちは品種・産地どちらも点が取れているはずです。

品種リースリングを正解したのは64% ほかシャルドネ16%ミュスカデ9%甲州6%SB2%でした

産地でオージーを選んだ人はおそらく品種リースリングを選んでます。
なので、
およそ3割・・・産地・品種ともに正解
およそ3割・・・品種のみ正解
およそ4割・・・産地・品種とも不正解
と、受験生の得点がバランスよく散らばり、出題としては良問だったと言えると思います。ぜんぶの出題が、こういう風にバランスよく散らばれば、もっと実力がわかるんですが、人もワインも生ものなんで、そう簡単には行きませんよね。出題する側も大変だろうなといつも思います。

コメントを見ると、何人か樽香と還元臭を取り違えているようです。僕の講座ではこの点かなり注意深く教えていますが、これを取り違えると解答が総崩れになってしまいます。

ワイン3(赤)
正解は2021年/フランス/グルナッシュ
グルナッシュ来ましたねー。。。

正解の2021年を選んだ人は25%でした。約半数の人が2020年を選択。ほか2019年9%など
約30%の人が正解のフランスを選択。ほか、日本が23%オーストラリア13%アメリカ10%イタリア8%アルゼンチン6%チリ、ニュジーランド、ドイツそれぞれ3%でした。
正答のグルナッシュを選択した人は107名中2名のみ。

僕は今年「グルナッシュ一応警戒しておいて」と言っていたのに、この正答率なので、僕のクラス以外の一般の受験生の正答率はもっと低いのではないかと思う。
ヴィンテージの正答率25% 国の正答率30% 品種正答率2% まあどれか1つでも点がとれていれば御の字、という程度の、かなりの難問でした。

まあ、皆さんのコメントも、バラバラで、このワインに対して「お手上げ」状態の人も多かったんだろうなと推測できます。グルナッシュはALCの高さ、の割に果皮が薄くて、酸が低いので熟成の進みは比較的早い。でもVTが冷涼な2021年だったから、温かい年のグルナッシュのように、パワフルでアルコホリックにならなかったのではないか。そうすると、けっこうピノ・ノワールと似てきちゃうんですよね。。。本当に難しかったと思います。

ワイン4(赤)
正解は2017年/スペイン/テンプラニーリョ

正解の2017年を選んだ人はわずか3%でした。2018年が約2割 2019年が約33% 2020年が約3割 2021年が約5%

正解のスペインを選んだのは32%程度の方でした。他はイタリアが39% アメリカが15% フランスが5% 日本が4% チリ3%
約35%の方が正解のテンプラニーリョを選択 ハズレとしては30%の方がサンジョヴェーゼ、18%がカベルネ・ソーヴィニヨン、ほかネッビオーロ8% ピノ・ノワール4% メルロ4%という結果でした。

4番目のワインはスペインのテンプラニーリョでしたが、
約1/3の方が正解。
ここは当たれば産地と品種がダブルで得点でき、
外れれば産地品種ともにゼロ点なので、正直、当てたいところ。
皆さんのコメントを見てみると。。。

コメントで指摘してる方もいましたが、正答2017年と言うことで、おそらく出題はこれだったのではないかと思います。↓ ザ・ド定番のリオハ マルケス・デ・リスカル。(僕の「出そうなワイン一気飲み」の会にも出してましたよ。参加した皆さんは当然できましたよね??(笑))

もし、この銘柄だとしたら、ちゃんとテンプラニーリョをテイスティングして来た方なら、特徴は取りやすかったハズなのですが。。。(個人的には、とても当てやすい銘柄だと思います。)

ただエキスパートさんは2年前にテンプラニーリョ出題されたばかりなので、過去の出題を考えると躊躇してしまった方もいらっしゃるかもですね。。。

ただ、赤のテイスティングは品種当てが一般的に難しいなか、正答率1/3なので、やはり難易度としては、赤にしては標準~若干簡単、と言ってしまってもいいのかもしれません。
繰り返しになりますが、赤の正答率は毎年、低いです。

最後に、その他のお酒
その他のお酒は、ジンでした。

約3分の2の方が正解。

「甘かった」とのコメントがあるので、ひょっとしたらジンとして1番メジャーなロンドン・ドライ・ジンではなくて、オランダのジンかもしれないですね。。。まあ、ジュニパーベリーの風味で、素直にジンにすればよかったんでしょう。

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皆さん 難しかった みたいですね!

毎年この試験を見ている立場で言わせていただくと、
3番のワインが極端に難しかった以外は、標準的な難易度だったのかなと思います。
もちろん、マークの打ち方で、いかにそのワインの特徴を正確に描写できているかが、合否に1番大きいのですが、そのあたりも、まあ品種が合っていれば、ほぼできているであろう、という仮定に立って言うならば。

4つの品種が当たった ⇒ 合格おめでとう
3つの品種が当たった ⇒ 完全に安全圏
2つの品種が当たった ⇒ たぶん大丈夫かな。。。
1つの品種が当たった ⇒ マークの打ち方次第で合格もありうる
ひとつの品種も当たらなかった ⇒ 相当マーク打ちが上手なら、可能性はなくはない。。。

て、感じですかねー。

まあ、どうせもう終わってますので、あれこれ考えても無意味です(笑)結果は変わりません。

ちなみに、シノハラが毎年やってる出題予想だどうだったかと言うと。。。

んー。
当たらずとも遠からず、、って感じですかね。
もうちょっと当てたかった。。。
どちらかと言うとソムリエの出題に当たっちゃってますね。。。


とにかくお疲れ様でした!
美味しいワインを飲んで発表を待ちましょう!!

で、「来年ワインエキスパート試験を受けようかなー」と検討中の皆さんに宣伝です!

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